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りんご飴

  • 2005年7月17日
  • カテゴリー:着物

久里浜の花火をみにいった。生まれて初めて、りんご飴を食べた。前から気になってはいたのよ、あのフォルム・・・   でもりんご飴初心者なので、外側の水飴の硬さとつるつるぐあいに、なかなか齧ることができずに苦戦した。こんなに必死にりんごを食べたのも、生まれて初めて。   花火きれいだった。帰り道は上機嫌で、歌いながら歩いた。家までの道のりは遠かったけれど、少しも苦にはならなかった。夏の始まりを強く感じた一日だった。   一日のなかだけでも、浮いたり沈んだりする毎日で、可笑しくてお腹の底から笑っても、次の瞬間には泣きたくなったりする。すぐ気持ちをふるいたたせて、持ち直す。その繰り返しの毎日のなかで、今日みたいに心の底からたのしめたりもしてしまう。   この間も代々木公園で青空の下、黙々と何時間も刺繍をしていたらとても穏やかな気持ちになれた。遠くで太鼓や笛やサックスの音をききながら。   三日前の晩に、うちの月下美人が咲いたときも、うれしくてやさしい気持ちになった。一年に一度、夏の夜に数時間しか咲かない神秘的な花。内側を何度ものぞいた。   気持ちの波なんか、誰にでもあること。   嫌なことがあった日は愚痴を大声で叫びながら帰るし、嬉しいことがあった日はにやにやして、大声で歌いながら帰る。会社の帰り道は国道沿いだから、心置きなくそういうことができる。   思い返せば、小学生のときも国道沿いに住んでいて、学校帰りは歌っていた。気持ちの調節の仕方が、あの頃と少しも変わっていない。   夏なのに、楽しまないなんて勿体ないよね。花火みたいにどかんと儚く過ごしたいものです。    *黒地に白と赤のトンボが飛ぶ、粋な浴衣を手に入れた。着付けもはじめて一年以上経って、ようやくなんとかひとりで着られるようになった。たまに着物をきると、凛としていい。  [ もっと読む ]

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